「不動産鑑定士資格試験「勉強方法」のコツ・ポイント 1」のまとめです。
まず短答に通るかどうか。もし短答で苦労するような事があれば、この試験は諦めた方が良いと思います。論文試験のレベルは短答を圧倒しており、短答で苦戦するような人が、論文に通るのは多分、無理だと思います。旧司法試験の短答と異なり、鑑定士試験の短答は、能力のある人なら半年程度でも合格は可能です。
通信と通学は、自分はいつでもどこでも勉強のできる通信が良かったですが、それは人によると思います。
早い人なら、1・2年で合格するし、ダメな人は何年やっても無理です。
何しろ難しいのが鑑定理論で、あとの4科目は大したこと無いです。と言うよりは幾ら他の4科目が出来ても、鑑定理論が出来なければ合格は絶対に無理です。独特の言い回しが多数あり、慣れが必要です。
一方、例えば文系の人が多数苦手とする経済学などは、公認会計士の経済と違い、鑑定士の経済は文系の人向きで、普通に講義を聞いていれば理解できます。
平成22年度不動産鑑定士論文式合格者です。
不動産鑑定士試験と学校のお勉強はそれほど相関性が高くありません。
というのも、大学さえ出ていない僕自身、一発かつ上位で合格できているからです。
地頭の良さ、一般教養的な知識は、あれば役立つこともある程度です。
他の資格も不要ですが、強いて言えば宅建があればよいでしょう(短答式の行政法規対策に過ぎませんが)。
短答式はハッキリ言ってセレモニーです。
簡単にパスできなければ、不動産鑑定士になるべきではないでしょう。
なぜなら、行政法規の最低限の知識のない人間に、不動産を鑑定評価する資格などないからです。
本番は論文式です。これは学校のお勉強とは違います。
論文とは言っても、試験論文独特の文法があり、それに則って基準や論証例を落しこんでいくイメージです。
従って、文法の取得と基準ないし論証例の暗記につきます。後は問題から論点を読み取る能力ですが、いずれも訓練すればだれでも身につくと思います。
︎平成21年合格。2年合格。
短答対策は、直前に行政法規のみ特化、1.5ヶ月。
*論文対策してれば、鑑定は不要。
論文は、鑑定理論5、演習0.5、民法2、経済1.5、会計1の割合で時間を回す感じ。
教養舐めてると、足切りにあうと思慮。
基準や行政法規は、普通、大学では教わりませんので(その他の科目は独学でもいけると思いますが)、独学だけでは難しいと思いますね。
もちろん、最後は暗記ですから独学が大事なことは言うまでもないことですが、少なくとも効率的に勉強しようとしたらやはり予備校に頼ったほうが結局は早道でお金もかからなくて済むと思いますよ。
民法・経済・会計はわざわざ予備校にいかなくても、大して難しくないので(大学レベル)、独学がいいのでは。
鑑定理論の論文はやはり添削が不可欠ですし、行政法規も楽な覚え方がありますので、予備校使ったほうがいいと思いますね。