司法書士資格試験「勉強方法」のコツ・ポイント 10

「司法書士資格試験「勉強方法」のコツ・ポイント 10」のまとめです。

4基本書(テキスト)の読込みは、読みながら色々思考を巡らせる事ができる様であれば、とても効率的に勉強できますが、ただ文面を追っているだけという感じだとあまり効果がないものです。
書いてある事をそのまま読んでいるだけなら、ただの暗記になってしまうからです。

過去問を解いている時でも、問題で問われている直接の論点以外にも、周辺論点や類似論点等を想像したり、記述で使われるとしたらどうなるか等をイメージできる事が大切で、基本書を読む時も同様だと思います。

合格者の中には極端なインプット重視で過去問は殆どやらずに合格する人や、講師の中にも過去問はやらなくても大丈夫という人もいます。
ただこれは向き不向きがあって、読み込みだけで思考ができないタイプだとアウトプットから思考を喚起して基本書に戻るしかありません。

最終的には問題をみて、色々「思考」できる様になる事が大切だと思いますが、「思考」するにはある程度体系的な理解が前提にないとできませんから、今は全体像を確立する意味で、過去問を理解する事に集中されても良いのではないでしょうか。

より横断的な思考が必要になるのは記述の方だと思いますが、今からだと時間も少ないので、記述で頻出の論点については「思考」ができる様に準備された方が良いと思います。

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412~13年前のちょうど今頃、サラリーマンだった私は20ヶ月で試験範囲を網羅する受験予備校の講座を取り司法書士の勉強を始めました。
平日はせいぜい3~4時間しか勉強時間確保できなかったような気がします。
翌年の試験は、まだ講座上試験範囲を網羅していないため、記念受験程度、
(このあと仕事は辞め無職になり)その翌年の試験も、試験範囲は網羅していましたが全然ダメでした。

この翌々年合格するわけですが、基本書を疎かにするのは危険ではないかと感じます。というか大反対です。
過去問中心にして、例えば実体法を体系的に理解できるでしょうか?
体系的に理解してないで、例えば推論問題のような考えて答え出す問題とか、見たことない問題に対して、どう対応したらいいんですか?
しかも本試験、時間限られた中ですばやく答えを導くわけですよ?
択一八割取らなきゃいけないんですよね?

過去問中心にして短期で受かった、などと言う人もいるにはいるんでしょうが、勉強方法人それぞれとはいえ、ちょっと違和感を感じます。

だてに基本書を「基本」書と呼ばせるわけではないはずです。
まず、基本をしっかり身に付ける必要があるんじゃないかと思います。
「しっかり身に付ける」ことは、それなりの時間を必要としますよね。
焦りは禁物です。
そもそも司法書士試験においては時間はそれなりにかかるもんじゃないですか?

「来年合格を目指す」と単年で考えることは間違ってないと思いますが、回り道が実は近道ということもあるでしょうから、地道にコツコツやるしかないんじゃないですかねぇ。