「中小企業診断士資格試験「勉強方法」のコツ・ポイント 7」のまとめです。
独学で中小企業診断士試験に合格した者です。
その2年前に公認会計士試験に合格しています。
①難易度が高いと思われがちですが、コツがわかればそれほどでもないと思います。特に2次試験は国語の問題なので、問題文中からいかに答えを見つけ出すかにかかっています。それを忘れて自らの知識で何とかしようとすると自滅します。逆に、問題文中にヒントがたくさんあるので記憶に必要な勉強時間がほとんどいらず、私はほとんど勉強らしい勉強をせずに2次試験に通りました。
②1次試験は2回に分けて受験しました。
まず、会計士試験とかぶっている経営法務、経済学・経済政策、比較的簡単な経営情報システムを参考書(山根式というやつです)を読んで、過去問を解いて勉強しました。科目別に特別何かを変えたりはしていません。
その結果、1回目で上記の科目と、なぜか運営管理に合格できたので、2回目は日本マンパワーの通信教材(教材を買っただけで、講義は申し込んでいません)で、企業経営理論と中小企業経営・中小企業政策の勉強をして、合格しました。勉強方法は1回目と同じで、通信教材と過去問を一通り解いただけです。
会計士試験に合格していたので、財務会計は免除です。
自己採点で1次試験に合格していることを確認してから2次試験の勉強を開始しました。勉強の内容は過去問集を一通り読んで、問題文のどこに答えが書いてあるのかを調べていました。そのまま、2回目の1次試験の年に2次試験にも合格し、3次試験にも合格(3次は合格率99%なので普通受かります)しました。
③私が使ったのは、山根式という参考書と、マンパワーの教材、過去問集です。
④運営管理は全く勉強しなくても合格できたので、後に取っておいて、時間がかかる経済学・経済政策、財務会計、あたりから攻めて手ごたえを感じたら引き続きチャレンジし、厳しそうだったら社労士に専念して、合格後考えるというのが妥当かと思います。
中小企業診断士試験は1次試験合格者のみが2次試験に挑戦できます。選ばれた人の中で2割しか受からないのですから、難関になるのは2次試験です。2次試験では独創性が重要視されますので、似通った回答があればすべてを不合格とする傾向があります。問題集などで型にはまった回答を用意するより、教科書を完全にクリアして、自分なりの体系化をしておくことが合格の近道です。
2次試験合格の後には実務補修が待ち受けていますが、指導教官として最も困りものは類型的な改善策を丸暗記しているグループです。実際の企業はそれぞれ異なった環境にありますので、想定外の事態にも柔軟に対応できる能力を養って下さい。