「海事代理士資格試験「勉強方法」のコツ・ポイント 1」のまとめです。
海事代理士です。
海事代理士の試験に関しては徐々に過去問そのままというものから、新傾向の問題が増加しているのは事実です。
そもそも海事代理士の資格自体、港湾・海事・船舶関係者が業務を円滑に行うために身内から受験していたのが伝統で、実務知識的には問題がないけれども、資格は国家資格なので確認のために試験を実施するといったところだったと思います。
ところが新しい資格として注目する人が増えて、資格マニアの方や司法書士・行政書士が職域を広げるために受験したりするようになったために受験者が増加=今までの試験での合格者で海事知識や実務は不可能(そもそもそれくらいの知識は持っている関係者対象の試験だったということです)になってきたために、試験の難度を高めようという意識は働いていると思います。
さて、私なりにこの状況での勉強法を考えるに次の点が大切だと思っています。
①過去問は100%マスターする。
ここにきてやはり過去問か?と思われそうですが、昨年度までの傾向をみて実際は5割近くは過去問の焼き直しであることには違いありませんでした。それまでは7割近くが過去問だったことを考えると一気に難化したようですが別にそんなことはありません。6割で合格なのですから5割過去問で点数が稼げるならばこんなに大きな集点ポイントはありません。
なのでここは過去問はもう何をきかれてもOKな状態にしてください。
②傾向は変わっていないので条文のどこが問われるかを予想して海事六法を引く。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、司法書士などの試験とちがって海事代理士試験は複数の法令にまたがって思考力を問われる試験ではなく単純に海事法令について条文からすぐに答えがわかるようなものばかりです。つまり難化したようにみえるのは出題される法令のなかの条文がかわっただけということです。よって後から書く出題ポイントの予想範囲の条文を読んで、その中のどの単語が問われるかを考えておけば予想問題は自分で作れます。暴論をいうと暗記テストなんです。
③船舶に関しての骨子である海上衝突予防法について学ぶ。
これは出題範囲にはいっていませんが、出題範囲である海上交通安全法や港則法など多岐にわたる詳細なルールをきめた法令はこの海上衝突予防法の例外規定です。道路でいえば道路交通法にあたるのがこの海上衝突予防法ですので、本来船舶にはどのようなルールが規定されているのかについては学んでおくべきです。この法律が試験範囲ではないのは、海事代理士は海技士のように船舶を運航するわけでなくまた書類作成には直接関係ないことと、なによりもこの法律は海事関係者にとっては基本中の基本なのでわざわざ問う必要もないからです。
実際は船員法に規定された海難事故の報告書の作成などについては、この海上衝突予防法をしらないとかけないので実務上でも必要な法律です。
つまり過去問ではない部分を予想して学ぶ際にこの海上衝突予防法をしっていればここをベースにして関連の深い条文をあたればどのあたりが見出題で重要になるかわかる筈です。
④これまでに起きた海事・海難の案件について整理し、それを出題範囲のどの条文に当てはまるかを考えて予測をたてる。
これが②に書いたことの中身です。
過去記事も1年分はあったってください。
海難事故のニュースですが、その事故の中で受験範囲のどの法律が適用されるのか、どこが法令違反だったのかなどを考えて当てはまる条文を試験範囲から見つけて下さい。
海難事故のニュースはほぼ99%各報道機関が独自取材したものではなく、海上保安庁や国交省等のプレスリリースです。海上保安庁も国交省の機関です。国交省などの関連機関が発表するくらいの内容のニュースですから大切な内容ということです、そして国交省は海事代理士の試験を作成しているのです。つまり出題者の関係者がニュースを流している訳ですからそれに関連する条文が問われる可能性は高いということです。
⑤最後に②~④については、海事関係者ならば最初からある程度察しが付くはずですが海事関係者でなければニュースから条文予測するのは難しいと思います。ですので先ずは①を徹底化してください。
そうすればどの法令がどんな時に適用されるのかが分かってきます。
そこがわかれば②~④について見えてくる筈です。
また口述試験は筆記とは全然違いますので筆記合格後また質問をされると良いと思われます。
ただ筆記には前年度の口述試験問題から出題される傾向もあるので目を通すと良いでしょう。
去年海事代理士試験に合格した者です。
この試験ご存知の通りテキストそのものがないので
合格マニュアルと実用海事六法で挑みます。
科目が18教科と多いので、合格マニュアルの過去問をただ
解き続けるしかないです。
合格マニュアルは、平成21年度からは載っていないので
国土交通省の過去問を印刷などする必要があります。
1級海技士をお持ちなら、それほど海事用語などには苦戦しないと思われます。
21年度と去年もそうですが、船舶職員及び小型船舶操縦者法が大きく
出題傾向が変わりました。
後他の科目もいくつか変わっていますので
時間があれば広く条文を読んだ方がいいと思います。
自分は、8月くらいからやりました。
ですが船舶などには知識がなかったので
半年くらいを目安にした方がいいかもしれません。
とにかく過去問を完璧にすれば6割の足切りは超えられるので
後は、条文を広く読むことで補充できます。
一番の問題は口述でしょう。
国土交通省では、過去問として載っています
過去問の焼きまわしでしょうが
海事用語を使ってきたり、あのまま聞いてくるわけではないので
落とせない船舶法と船員法の過去問を完璧して
後は条文を広く読んで自分なりに問題を作るのもいいです。
事例問題などを使って来るので、条文の知識ではなくて
意味も理解しておいた方がいいです。
合格率は、高い方ですが
面倒臭い試験です
他の試験と違い口述でも半分くらい落とされる年もあるので
時間があれば筆記試験終了と同時に模擬回答がもらえるので
合格してそうであればすぐに口述対策をするべきでしょう
口述は特殊で自分は受けたあとに落ちたと思いました。
口述試験後、悶々とした時間を過ごしました。
ですが受かってましたので
思い違いか部分点があったのかもしれません。
頭では分かっているものの言葉が出ないというのが何問もありました。
ですが、過去問は5年分くらいは
全て完璧にするほうがいいと思います。
海事代理士です。
平成22年度からは問題も過去問からがらっとかわったもの、焼き直しではあるもののその場で「考える必要」があるものそして口述に至っては海事六法では使用されていない海事用語(NK船級 JGなど)などをつかった試験がなされていましたので先ずは過去問の暗記を一通り終えたら関連分野の条文や違う角度からみるとどういう出題が可能かなども視野にいれてみてください。
また合格マニュアルや過去問の問題が出された時期から法律の改正がなされて解答の正解が変わっている問題もありますので注意が必要です。
いずれにせよ、海事代理士試験の誤解されているところは合格率が高いので暗記だけでいけるとふんで当たると確実に痛い目にあいます。受験合格者の大半が海技士や船舶関係者、造船関係者などに加えて資格マニアなどですので、「記念お受験組」がいないので本気組だけの中で勝ち残る必要があるということです。