行政書士資格試験「通信講座・参考書・問題集」のコツ・ポイント 9

「行政書士資格試験「通信講座・参考書・問題集」のコツ・ポイント 8」のまとめです。

4テキストにDVD/CDがあるお薦めの通信は、いくつかあります。
ただ、行政書士に強いかどうかは、人それぞれに個性があり、合う合わないがあるので、参考程度にして下さい。

まず、フォーサイトをお薦めします。
テキストがカラーで、DVDに映し出されるテキストは、性能がよいスキャナーで丁寧に取り込んだ写真のように、文字が鮮明です。
専任講師の福澤さんの講義は、条文で固められたような堅苦しさがなくて、実務経験を交えた説明で、法律が初めての方でもわかりやすいと思います。ただ、模試が一度しかないのと、教室での模試がないので、実戦力をつけるのは厳しいと思います。

次にお薦めするのは、LECです。
大手なので、行政書士の講師が何人もいて、講座の内容がよく研究されています。
講義は条文の読み込みが多くて、受講生の合格率を意識してか、高いレベルの理解を要求されるようです。
複数回ある答練と模試は、不正解が多かった年度の本試験のように難しいです。
例をあげると、2010年度の民法のような感じでしょうか。
通信にDVDがありますが、あまり画質が良いとは言えません。
テキストは黒の単色刷りで、DVDに映し出されるテキストは、文字の背景が灰色かかっていて、あまり鮮明ではありません。
また、通信は講師を選べないので、担当講師に成績を左右されやすいかも知れません。
通学の講師は、続けては出ないと言っていた論点が3つ出て、出ないと講義していたのに申し訳ないと謝っていたけれど、通信は謝ることはないようです。
なので、反省がなくて、合格講座では講師が出ないと思うところの講義は省かれて、今年も省いた内容から出題される悪夢を繰り返すかも知れません。
でも、古くから実績がある大手なので、蓄積されたノウハウは、難関大学を首席で卒業した人のように、優秀ではないでしょうか。

 

4独学をお勧めします。
LEC・TAC・・伊藤塾などの大手予備校は高いですし、
安いところは合格レベルに達する内容があるか疑問だからです。

行政書士について
伊藤塾あたりの基本書を読んだ上で、
「憲法(芦部)」、
「基本民法(太田)」、
「行政法(櫻井・橋本)」
など法科大学院で使ってそうな教科書を読んでおくといいでしょう。

過去問はLEC・TACあたりで十分ですが、
「行政書士合格道場」(http://gyoseisyoshi-shiken.rdy.jp/)
という独学用サイトを利用することをお勧めします。
資格学校などが運営するサイトではなく、
有志が非営利で作っているサイトで、
登録しなくても過去問解説や法改正情報などが無料で閲覧できます。

条文・判例集は、一冊あると便利ですが、
無理に揃えなくてもネットで検索すれば出てきます。

後は、直前期に複数の予備校で模試を受けておけばいいでしょう