「行政書士資格試験「勉強方法」のコツ・ポイント 20」のまとめです。
>行政書士試験の勉強時間が1000時間あるとすると
・テキスト熟読
・過去問(択一式)
・過去問(記述式)
の時間配分はどのようにするのがベストでしょうか?
基本テキスト 600時間
過去問(択一式)100時間
市販演習問題集(択一式)150時間
過去問(記述式)50時間
市販演習問題集(記述式)100時間
過去問は直近5ヶ年度を試験時間通りに解答します。
四捨五入をしなくても40歳の会社員です。^^;
行政書士・宅建を持っています(登録はしていませんが)。。
同じく、将来脱サラを考えています。今は司法書士試験を目指しています。
いずれの試験も独学で突破し、司法書士も独学で…と思って奮闘中です。
行政書士試験ですが、大きな柱は民法と行政法、次いで重要なのが憲法と会社法、手を抜けないのが一般知識という感じでしょうか。
私の場合は司法書士の学習開始が先で行政書士が後だったので、民法は司法書士試験の内容をベースにみっちりとやってきておりましたので、どちらかと言えば得意分野にすることができました。行政書士試験向けの民法のテキストは正直なところボリューム不足でここ最近の行政書士試験の出題内容・傾向には足りないと思っています。ですので、民法については司法書士向けのテキストや問題集にトライされてみてはいかがでしょうか。
また、判例集の解説書が行政書士や司法書士向けに売られていますが、これも重要で外せませんね。
以前は、例えば物権の範囲でも抵当権や根抵当権は行政書士試験ではさらっとしか出題されてきませんでしたが、近時の試験では「えっ?そこまで聞くの?」というくらい司法書士試験的な内容に踏み込んできていると感じていますので、司法書士向けの民法のテキストは当たっておいて損は無いと思っています。
行政法については、基本的なポイントとしては、用語や用例については完璧を期すようにすべきでしょうし、手続き回り、例えば不服審査法とか行政事件訴訟法とかについてはその流れをしっかりと理解するところが最初の目標になると思います。
行政法も判例の理解が重要ですが、なかなか難解で判りにくいのがネックだと思います。しかし、そもそも「判例」というのは、その事件や法律、手続き等の「存在意義」とか「そもそもの目的」を理解できていれば、その判例の「言わんとしていること」がなんとなく理解できるようになってきます。
行政書士試験で扱われる行政法の問題は、実はあまり突飛なものは無いのですね。だから判例の「言わんとしていること」は実は単純で明快なものが多いということが判ると思います。
憲法については、前半の権利とか義務のお話の部分と、後半の統治についてのお話とで雰囲気が変わっていますが、前半部分については学説の問題に多少足を踏み入れる必要があります。これも学者先生がアレコレとこねくり回しているお話なので一般のサラリーマンには「は?なに?」的な衝撃がありますが、得点を稼ぎ出すためには残念ながら避けて通るわけには行かないよね…という感じでしょうか。
後半部分については三権の権能についてしっかり理解することの他、国会と行政との関係、あるいは行政と司法との関係、国会と司法との関係というような、それぞれの権力の間の関わりについての理解を問う問題も出てきます。(解散がどうとか…)このあたりもある程度はしっかり押さえておきたいところでしょうか。ただ、踏み込みすぎると学習時間がいくらあっても足りなくなる恐れもあるので、ある程度の割り切りも大事…というところでしょうかねえ。
会社法は条文数も大きいですが、株式会社についてしっかり押さえておけば、あとはバッサリ切り捨ててしまっても十分合格ラインに届くはずです。
行政書士といえば、「会社設立」ですよね!?ということは、株式会社を設立するお話は完璧を期しておきたいところじゃないでしょうか。これは試験対策としてだけでなく、「その後」に続くお勉強にもなると思いますので。
あとは株式会社が意志決定をしていくために必要なフローと必要な機関についての整理ができていれば大丈夫だと思います。外国会社とか精算会社とか、気にしなくてもそれほど大きな問題にはならないかと…。