司法書士資格試験「勉強方法」のコツ・ポイント 8

「司法書士資格試験「勉強方法」のコツ・ポイント 8」のまとめです。

4まず、書士に限らず、決してやってはいけないことがあります。

それは、一つの科目につきあれやこれやと参考書を買ってしまうことです。

ましてや、偉い学者の書いた文献を読むのはもっての他です。

確かに、多くの参考書で知識を深める意味では良いかもですが、それは合格後の話です。

司法書士の試験はいわば点取りゲームで、そのために多くの参考書を買うのは、金と時間がムダの上に非効率です。(大概は、本棚の飾りになってます)

なので、参考書・過去問は一科目につき一冊で十分です。
あとは、登記六法があるといいです。この点は、予備校の担当講師の指示に従って下さい。

また、初学者の場合、過去問の解説を見ても、あまり勉強にはならないと思います。解説は、法律知識があること前提で書かれているので、かなりハショられており、混乱するだけです。
なので、独学の時期は、主さんが行かれる予備校が出している参考書を1冊買って、目を通す…くらいですね。あとは理解したら、その該当箇所を過去問でチェック……この繰り返しです。

更に、書いて覚えるかの問題ですが、個人的には書く時間が勿体ないので、空で言えるかに止めておきました。

これからの長期戦、モチベーションアップに合格者たちの合格体験記を読むのも一つの手です。

 

4司法書士試験は範囲が広いので、実際には過去問だけを完璧に答えられる様にしても、本試験では5割、6割位しかとれません。
合格には9割弱必要ですから、全然足りないという事になります。

大体、どこの予備校でもアウトプット講座として、答練や模試をやっています。
この答練や模試はまだ出題がない「未出論点」をかなり含んだ内容になりますので、
そこで、知識を補っていきます。
過去問以外の知らない問題をやる事で、どの程度、出題の射程があるのかを予想できます。

また、過去問や答練をある程度やっていくと、自分なりの出題予想ができる様になっていきますので、そこで過去問以外で何が必要で何が不要かを判断して、勉強する事も可能です。

また、試験では全ての肢について正誤判断ができる必要はなく、最悪5肢あるうちの2肢について判断できれば、勝負可能です。
この2肢については明確に正誤判断できる必要がありますが、明確に判断できない場合でも、「自分の持っている知識の範囲で何とか考える」事でなんとか答えを捻り出す事も必要です。

本試験では、過去問の知識を中心に、応用論点の知識や推理力、展開力を総動員して、臨機応変に対応していく必要があります。

講師の先生はいきなり全部やれといってもできないので、過去問中心とおっしゃっているのではないでしょうか。
また、初学者の段階では、何をやるべきか判断できない訳ですから、過去問を完璧にする事が先決です。