医師国家試験「勉強方法」のコツ・ポイント 1

「医師国家試験「勉強方法」のコツ・ポイント 1」のまとめです。

今年度の医師国家試験に合格した者です。
まず、医師国家試験に合格する上で最も重要なことは、いかにして基本問題を正解し、合格点を確保するかということです。
しかし、せっかくこのような時期から対策されるのであれば、余裕で合格できるような勉強をしましょう!
以下、私の5年~6年の勉強法です。
ポリクリ中は受け持った患者さんの全てを理解するようにして、何かわからないことがあればその疾患に該当する場所のビデオを見る、もしくは担当の先生に納得いくまで質問する。(私もまわる科のビデオを全て見てからポリクリに参加するつもりでしたが、部活やバイトで時間的余裕がありませんでした。)
特に今の国試は過去問だけ解いていても歯が立たない問題が多く、実際の現場で臨床医がどのように対応するか、ということを問う問題が増えているので、今まで以上にポリクリは重要になってくると思います。
問題演習に関しては、各予備校の教科書についている問題をこなすだけで十分だと思います。(チョイスされている問題は、その一問に多くのエッセンスを含んでいる、という予備校からのメッセージなので。)
私の場合、5年時にまずビデオ(テコム)をなんとか一周し、ポリクリ、模試で得た新たな知識をどんどん書き加えていき、オリジナルノートを作っていました。
国試の直前は、そのノートを繰り返し見るだけでした。
6年になると、QBを買いそろえ、通学時間などの空き時間にひたすたオンライン(QB購入特典で、全問ネット上で解くことができる)を繰り返していました。
「解説の間違い」などは確かにありますが、その問題を解く医師によって解釈が違ったり、新たなガイドラインの関係などで生じるもので、何千問の中の数問程度なので心配しなくてよろしいでししょう。
また、模試を受ける回数も増えてくると思うので、間違った問題とその周辺知識をまとめたノートも別につくっていました。(これが国試の時の一番の武器になりました!)

以上、まとめると、
①5年のポリクリは患者さんのことをしっかり勉強させていただく!(最重要!)
②国試対策は、ビデオを利用して、最低限の知識(頻出疾患)の症状、検査、治療などを完璧でなくてよいのでイメージできるようにする、なんとなく問題の雰囲気を知る。
③まとまった問題演習は6年の春からでOK!(国試の問題は、科ごとではなくランダムです)
の2点で5年は効率よく過ごせると思います。いろいろ手出すとパンクしちゃうので、これだけで十分です。

国試の回数別過去問は、よっぽど余裕があれば見てみるとよいですが、6年からで大丈夫ですよ。

 

 

今年国試に合格した者です。
私はMEC利用者として回答をします。

MECはTECOMと比べて分量が少なく不安に思われると思いますが、基本的に理解すれば合格点は簡単に取れます。
(私自身、QBをほぼ解かずにMECのテキストだけで平均点に乗りました。真似は薦めませんが)
MECで肝となる臓器別完成講座(内科)は分量は多いものの、それさえ完璧にすれば残りの小児科・産婦人科・救急・マイナー・公衆衛生は分量的にそんなに多くありません。
(なのに配点は高いです)
5年次までに臓器別・小児科・産婦人科さえ終わっていれば、あとは楽勝です。

同級生を見ると回っている科のビデオ講座&QBの1周目問題、というパターンが多かったです。
(その為、真面目に勉強したいならQBは5年生の段階で購入されることをおすすめします。6年から手を付けるとマッチングや卒試に追われ、間に合わない可能性があります)
QBの1周目問題とは過去5年分で特に重要な過去問を中心に構成されていますので、ビデオ講座と並行して取り組むと、自然と過去問研究にも繋がります。
(1周目問題以外の)QBをどこまで解くかはその人によって異なりますが、もし再来年度のマッチングで有名病院を目指すのでしたら、早めに取り掛かるべきでしょう。
(恐らく今年の夏・冬に病院見学に行かれると思いますが、そこで採用試験に関する情報を得ることは大事です)

また、MECだとKSRが「ポリクリは大事」と口を酸っぱくして言うと思いますが、国試を乗り切る上でポリクリは邪魔です。
(もちろん、医師を目指す者としてポリクリは重要です。しかし、国試合格という観点でポリクリは無駄が多過ぎます)
大学によって回る科で見られる患者さんの種類はかなり異なりますし、ポリクリ中に経験できる疾患などたかが知れています。
(私自身、真面目にポリクリに臨んだ方ですが、内科において感染症や血液疾患の患者さんを一人も担当しませんでした)
もちろん、ポリクリで学んだことが国試(そしてそれ以降)役立つことは少なくありませんが、「ポリクリを真面目に取り組んだからと言って国試に受かる訳ではない」ことは覚えておくべきだと思います。

さて、私の代は臓器別でHZMが担当していた為、かなり内容はコンパクトで評判が良かったです。
今担当されている女性の先生も丁寧で評判が良いようですが、国試の解説を聞く限り、ある意味無難でそんなに惹かれるものがありませんでした。
もし興味があればmedu4 SCHOOLというサイトでHZMが臓器別を配信するそうなので(もちろん有料ですが)、覗いてみると良いかもしれません。

TECOMではノート作りがかなり重要なようですが、MECではそんなことしません。
何よりテキストに情報を集約することが重要ですので、変にまとめたものを作る必要はないと思います。
(もちろん、苦手分野だけを抜き出して「苦手ノート」なんかを作るのは良いかも)

最後に、111回国試からガイドラインが改定、112回国試からは試験日程が3日間から2日間と変更される為、激動の年になります。
我々の回答はあくまで110回経験者としての回答である為、再来年度の国試で生かせるとは必ずしも限りません。
最新情報を常に入手するようにしましょう。

ちなみに、国試は分野別には並んでいませんよ。
(昔は分野によってある程度問題が固まっていたそうですが)

 

 

私は大学に友人があまりいませんでした。
5年生の時は少ない友人と一緒に勉強していましたが、
効率が悪く(進みや理解度が違うため)、
結局、6年生になった時に勉強会を離脱して、一人勉強に変えました。

それでも、模試は常に上位1割をキープ。
実際の国試でも9割とれました。

他の皆が使っているQBを使い、
同級生で一緒の模試を受けていれば、
まず落ちることはありません。

 

 

基本的には、国試問題集と模試の復習、皆が受けている予備校の講義などを受ければ大丈夫と思います。
でも、私の学年でも国試に落ちた半数以上が、一人で勉強していた人でした。そういった人は、他の人と情報交換せず、マニアックな疾患に偏って勉強していた傾向があるようでした。なので、基本的には一人で勉強して、時々友人と情報交換や、勉強の進み具合などを聞いていれば大丈夫と思います。
あと、予備校の模試は大事です。国試で殆ど同じ問題が出たりしますので、必ず復習したほうが良いですよ。