社会保険労務士資格試験「勉強方法」のコツ・ポイント 7

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41日2~3時間では難しいでしょう。
社労士の合格には一般的に800時間程度の学習が必要とされています。
試験日(例年8月第4日曜日)まで半年を切っているので、1日5時間は必要です。

基本的な学習法は、テキストと確認問題で科目ごとに知識を定着させ(インプット)、全科目が網羅できたところで、過去問を含む問題演習や模擬試験に取り組み(アウトプット)、記憶があいまいだった部分をテキストに戻る、それと並行して発行日の関係でテキストに掲載されない法改正・白書対策をしていくといった形になると思います。
しかし、すでに実務で労務管理や社会保険について十分な知識を得ているような場合を除き、インプットだけで最低で400時間はかかるでしょう。
一度、書店で社労士のテキストをご覧になってみれば分かりますが、一般的なものならA5判で1000ページを超えるので、まったく知識のない方は読むだけでも100時間近くかかります。
理解しながら、確認問題もやりながらでは、400時間は必要になることは理解していただけるはずです。
社労士試験は科目ごとに合格最低点が定められており、テキストの一部分を捨ててかかるといった勉強法は非常に危険どころか、悪い癖がついて翌年度以降も不合格を繰り返すことにつながります。

本気で合格を目指すのであれば、どんなに遅くとも大手予備校の模擬試験が始まる6月初旬にはインプットを終わらせているのが最低条件となります。
したがって、1日5時間でもギリギリです。
テキストのインプットに400時間、問題演習に300時間、法改正・白書対策に40時間、模擬試験(最低5回)とその復習に60時間、合計800時間となり、今日から1日5時間でお盆にちょうど届きます。
あとは、本番で実力を発揮できるように頭と身体を休めつつ本試験を迎えることになります。

ただし、社労士試験の選択式の合格最低点は6割とかなり高めに設定されており、毎年、多くの優秀な受験生が1点に泣いています。
もちろん、科目ごとの平均点が低い時は6割未満でも救済されるのですが、必ずしも自分が出来なかった科目で救済が入るとは限りません。
したがって、常識的な範囲ではどんなに勉強しても運が悪ければ不合格になる可能性は残ります。
そのため、どうしても複数年かかってしまうことが多い資格であるということは認識されておいてください。

 

4実際に受験してみなければ、分らないことはたくさんあります。

試験会場の雰囲気や緊張感は予備校の模試では実感することができません。
また、自宅から試験会場までのルートを確認する必要があります。大学が試験会場になっている場合、大学の正門から実際の試験会場になっている教室までかなり距離がある場合もあります。余裕をみて家を出たはずなのに、意外と時間がかかるというのはよくあることです。

会場のエアコンの効き具合や、昼食をどうするかなど、勉強以外でもチェックすべきところはたくさんあります。

ただし、一つ気を付けることがあります。本当になにもわからない状態で受験してしまうと、試験問題を前にして、何もできず無駄な時間を過ごさなければなりません。これは、結構苦痛です。また、試験問題が難しすぎて、打ちのめされてしまい、かえって、勉強意欲がなくなってしまう危険があります。

そんなわけですから、試験会場でなにも出来なくても、今はまだまともに勉強していないのだから、出来なくて当たり前、くらいの気持ちで受験できるなら、受験すればいいと思います。