行政書士資格試験「勉強方法」のコツ・ポイント 7

「行政書士資格試験「勉強方法」のコツ・ポイント 7」のまとめです。

4行政書士試験合格者です。

憲法の学習についていくつかのポイントを挙げてみます。

①憲法は行政法や民法に比べれば出題数が少なく、深入りせず、手を広げず、条文と判例を中心に守りの学習をすることです。目標は5問中3つ正解で十分です。

②人権分野では判例が重要です。機械的な作業かもしれませんが「何が問題となって争われたのか(争点、人権の種類など)」「判例の結論」「結論に至る理由付け」の3つを意識して、テキストに色分けしてラインを引くなどしておきます。判例によっては、結論だけしか載ってないものもありますが、その場合は結論だけでもかまいません。

③統治では、条文をしっかり読みこんで覚えます。どの国家機関に属する権限かを意識して覚えていきます。例えば「国会」と「議院」、「内閣」と「内閣総理大臣」は、別の機関です。このへんもこだわって覚えてください。

④テキストに太字で出ているような「用語」については、意味を理解して覚えます。

以上、あくまで、質問者さんがお持ちのテキストの記述の範囲内での作業です。そして、「覚える」というのは、「暗唱できるようにする」ことではありません。問題文に書かれた記述を読んで、○×が判断できる程度に知識として知っていることです。目を閉じて、一字一句覚えていく、ノートに何度も文章を書きうつす・・・とった学習はなさらないでください。非効率的です。「知ってます」という段階の記憶でかまいません。
これは、行政法などの学習にもあてはまります。

 

4独学で行政書士試験はパスしました。

私も高卒なので、そもそも社労士の受験資格が欲しくて行政書士の勉強を始めた…はずだったのですが、幾たびかの路線変更(?)紆余曲折を経て今は司法書士の勉強をしていたりします。(^^; (社労士もいずれは…)

行政書士の試験勉強ですが、どれぐらいの時期をメドにして合格を目指すか?という点を考えておく必要があると思います。
私はサラリーマン(しかも法律とは全く関係の無いIT系のお仕事で…)をしながらなので、1日当たりに確保出来る学習時間がまちまちで、それで足かけ6年くらいかかりましたが(^^;、短期間での合格を目指していないのなら、独学でも十分狙えると思いますよ?

テキストについては、「民法」と「会社法」については行政書士向けのテキストではありませんが、司法書士向けの「オートマシステム」(早稲田経営出版社)が良書だと思います。会社法については「商業登記法」とセットで書かれているので、半分くらいは必要無いですが…。

その他、行政書士の基本的なテキストとしてはダイエックスの「行政書士」シリーズがわりとよくまとまっていたと思います。白地に水色のストライプの入った本です。
民法や行政法については、若干内容の薄さが気になりますが(これは、他の行政書士試験向けのテキストにもいえる事ですが…)、この他に行政書士試験向けの「判例集」、じっくり対策をするなら行政書士試験向けの六法もあると良いと思います。
読むのが苦にならないなら、法律の条文はe-Govから検索できますし、判例についても裁判所のWebサイトでほとんどの物は検索できます。要所にはしっかりアンダーラインが引いてあるので、慣れてくればさほど苦にならないと思います。

個人的には、行政書士向けの試験勉強としては「民法」と「行政法」をどれだけ万全を期せるか?という点がポイントになると思います。「民法」と「行政法」は得意科目にするんだ!というくらい掘り下げて勉強するべきと思います。