「行政書士資格試験「勉強方法」のコツ・ポイント 8」のまとめです。
法務事務所に勤務する者です。事務所に行政書士がいますが、関学法学部を卒業して3回目の受験で合格しました。
その行政書士はTACの通信を利用したそうです。
答練や模試は本番に類似問題が結構出題されたようで受けておくべきだと思います。
あと意外と一般常識問題が困難です。問題自体は基本的なものですが、範囲が広いので細かいところまで勉強していたのでは時間がかかり過ぎます。かと言って足切りがあるので捨てる訳にもいかず、ある程度運が左右する科目だと思います。
配点の高い国語を確実に得点することです。
行政書士試験は合格率1桁の難関ですが、勉強すれば確実に取れる資格だと思います。
行政書士の問題を解くときに必要なのは、その問題のテーマは何かを的確に把握することです。
テーマをまず頭の中で把握できないと、どんな形で出されるかわからない未知の問題には対処できません。
たくさんの問題集に手を出して、正解肢をひたすら暗記していくという勉強法が一番まずいのです。
こういうテーマの問題だから、こういうことを問うている…という、言わば「演繹的」な解き方をしなければ、問題は解けません。
そしてテーマを把握するための勉強法として、基本書を読み込んでその法律の構造を頭の中で構成するという人もいれば、たくさんの問題に当たることにより帰納的に構成する人もいます。
どちらが向いているかはあなたにしかわかりません。
ただ、無制限に幅を広げていくよりは、ある程度の幅を決めて勉強したほうがいいのは確かです。その幅がどのくらいなのかはあなたの勉強法次第です。
予想問題集のたぐいは、学習者の注意喚起も込めて重箱の隅問題が多くなる傾向にあります。ですので、やるなら過去問のほうがお勧めです。
できれば、このテーマの問題は何年と何年に出ているから、サイクル的な見方をすると今年は出そうだ(あるいは出なさそうだ)というヤマかけ的な見方で分析すると良いでしょう。
ただ、それもこれも重要条文・判例・学説が頭に入っていることが前提ですよ。