土地家屋調査士資格試験「勉強方法」のコツ・ポイント 2

土地家屋調査士資格試験「勉強方法」のコツ・ポイント 2」のまとめです。

4人それぞれ考え方はありますが択一の場合、過去問だけで十分かと思います。色々な受験予備校から過去問集が出版されているのでこれを使えばいいかと思います。私は平成22年の合格ですが、平成元年から平成21年までを繰り返しました。

ただし受験予備校の答練に比べると問題が素直なので、少しは予備校の答練の問題を1年分くらい解く方がいいでしょう。私は21年に答練に通いましたのでこれも何度も繰り返しました。少しできるようになると新しい問題が欲しくなります。しかしそこはぐっと我慢してあまり色々と手を広げないようにしてください。特に気を付けなければいけないことは、色々な予備校の答練の問題に手を出さないという事です。予備校によって同じ問題でも若干考え方が異なり解答が異なるときがあります。プロが判断した内容に対してどちらが正しいかは受験生が考えることではありません。よくあの解答はおかしいだのというネット上の書き込みをみますが、そういうのは受かってからの話です。受験生の間はおかしいと思っても自分が選んだ予備校の解答を信じて突き進むことです。

たしかに調査士の試験では書式の方が難しいです。でもこの試験では足きりというのがあるのでいくら書式を満点取ったとしても択一の点数が0.5点でも足りなければだめです。聞いた話ではここで約2000人に絞ると言われています。足きり以外に総合点もあるので少なくとも本番で17問以上正答を得られるようにならなければなりません。ですから日頃の勉強では20問を30分の時間制限を設けて100点をとれるように何度も繰り返してください。過去問を見てみるとわかりますが本試験ではそんなにひねった択一の問題は出ません。

記述に関しては一日に土地と建物(区分を含む)を必ず1問ずつはやるようにしてください。書式の場合、いくら計算を完璧にしても図面ができていない場合ほとんど点になりません。ですから計算に入る前に問題の中にある要素で図面が描けるようならば、そこだけでもいいのでとにかく線を引きます。次は申請書の書けるところを書く、そして最後に計算です。書式は時間との勝負ですからとにかく計算なしに埋めれるところはすべて埋めてから計算に入ります。この訓練を繰り返してください。頭では分かっていても本試験ではこれができません。ですから自然にこれができるようになるまで何度も繰り返してください。あとは時間を区切ること土地と建物をつづけてやって2時間で終わらせるようにしてください。終わらなかったらそこで辞めることが大事です。それを繰り返していればだんだんとできる量が増えてきます。4月くらいまでには時間内に収まるようにならなければなりません。

私の場合、過去問20年分答練1年分これを1回分を毎日欠かさず1月から8月まで繰り返しました。最後の方はどの問題も2時間くらいでほぼ完ぺきに終わるようになりましたが、これでも本試験では時間ぎりぎりで8割の正答でした。

勉強時間、平日は少なくとも3時間以上(1回分の時間と答え合わせ)休日は6時間以上でしょうか!あまり長くやっても無駄です。教材はあまり手を広げず択一及び書式とも過去問(平成以降)と直近の答練1年分の問題くらいでいいです。

 

4択一の足きり点は13問=32.5点。
択一の逃げ切り点は16問=40点。
これがほぼ例年通りです。
ですから、択一は16問とればいいです。
17問以上の積み上げを狙うよりは書式を積み上げた方が戦略的といえます。

逃げ切り点とは、書式が最低点でも合格できるってことです。

過去問は95%を理由まで理解できるレベルまでやりましょう。
過去問を解く、解説を読む、条文を引く。試験直前までこれのくり返しです。

東京法経かLECの予想問題、答練を一年分やるのも大事です。
書式の場合、LECは本試験よりもややレベルが高いです。
もっとも、今年のGWから東京法経のK講師がLECに移籍したので、LECの問題も本試験レベルになるかと思います。

勉強とは時間ではありません。
平均学習時間は参考にしかなりません。バカは沢山時間が必要ですし、要領のいい人は半分の時間で倍の成果をあげます。
勉強のやり方は人それぞれで見つけ出すしかありませんが、全員に共通しているのは飽くことなく毎日、積み上げることです。
一日やらないと三日のロスです。

教材ですが、法経の調査士六法、三角定規は使えます。