司法試験「勉強方法」のコツ・ポイント 4

「司法試験「勉強方法」のコツ・ポイント 4」のまとめです。

4①独学では無理か
無理ではありませんが、理解力が半端じゃない人でないと情報と知識の海でわけがわからないことになってしまいます。
法的思考力(事実と法律要件の違いや、要件効果)の基礎は誰かに教わったほうがよいかと。
また、答案の書き方(いわゆる3段論法)もはじめは誰かに教わったほうが早いと思います。

②伊藤真シリーズについて
これらのいわゆる予備校本は、一般に流布している法学基本書をまとめて解説した本です。つまり、法律を解説している本が法学基本書だとすると、予備校本はさらに基本書の解説本ということになります。
このように説明するとわかりやすいのではないか、とも思いますが、一方で弊害もあります。
法学の基本書は、学者が法律を学ぶためにわかりやすくしようと努力して作ったものであり、名の通った基本書は読みやすさ、わかりやすさ、内容の正確さはすばらしいものもあります。一方予備校本は、いわば又聞き本であること、多様な立場の基本書を切り貼りしているため、結局わけがわからない仕上がりになっているものもあります。
基本書と予備校本は、両者一長一短といったところです。

私の個人的な意見ですが、本気で司法試験合格を目指すならば、一度は各教科基本書を1冊は理解する必要があると思いますので、最初から基本書で勉強してよいと思います。

司法試験を目指す方に。司法試験で問われていることは、実はそんなに難しいことではありません。
いわゆる法律の要件とその効果を理解すること、要件の解釈を理解すること、主要な判例を理解すること、その法律がどのような目的で作られたものであるか理解すること、事務処理能力、法的思考力が問われます。
書くと難解に思いますが、通常人ならば理解できるレベルのものです。天才や才能のある者だけが理解できるわけではありません(上位合格や実務に就くとまた別ですが)。
司法試験合格が難しいのは、上記の必要な能力を獲得するために、それなりの時間を要すること、たらたらやっていては、勉強した矢先から学習したことが抜け落ちてしまうため、一気呵成にまとまった勉強をしなければならないことです。

はじめは、学者の書いた簡単な入門書からはじめて、答案の様子は予備校本を見たらどうでしょうか。

2013

 

4予備試験を初学者が働きながら勉強するのは至難の業です。去年の合格者はわずか120人弱(合格率1.8%)
社会人の合格者のほとんどが過去に旧司法試験の受験経験があるベテランでした。さらに、今年以後さらに問題は難化するとも言われています。そういった現実を知って挑戦するならよいのですが、知らないなら再考した方がよいでしょう。

2012

 

4条文の丸暗記はそもそも必要ない。
そもそも本試験では条文貸与ですから。

条文の法趣旨は条文には全く書かれていません。定義も基本的に条文には書かれていません。だから条文の暗記では賄えません。要件・効果は条文の文言と一致する場合が多いです。

2014